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『スポーツセダンだけど、雪国でも普通に乗れるの?』と迷っている方も多いはずです。スバル WRX S4は見た目が低くて速そうなので、冬が心配になりますよね。
結論から言うと、WRX S4は全車AWDで、雪道の「進む・曲がる」はかなり得意な車です。ただ、最低地上高135mmという低さと、18インチの太いタイヤが弱点になります。
この記事では、駆動の仕組みと数字を並べて、雪国で乗る時に何を準備すればいいかをお伝えします。
WRX S4の駆動方式は?FFや2WDはある?
WRX S4は全グレードがAWD(四駆)です。FFや2WDのグレードはありません。
まず気になるのが「FFはあるの?」という点ですよね。実はWRX S4には、2代目VBH型・初代VAG型ともにFFの設定がありません。
現行(最終)の2代目VBH型は、2021年11月25日に発表された型式5BA-VBHです。2026年5月18日で受注が終わり、新車は販売店の在庫車だけになりました。
四駆の方式は「VTD-AWD」と呼ばれる電子制御のAWDです。ここは在庫の新車でも中古でも共通なので、グレードで迷う必要はありません。
| 項目 | 2代目VBH型(現行・最終) | 初代VAG型 |
|---|---|---|
| 駆動方式 | 全車AWD(VTD-AWD) | 全車AWD(VTD-AWD) |
| エンジン | 2.4L直噴ターボ FA24 | 2.0L直噴ターボ FA20 |
| 最高出力・最大トルク | 275PS・375N・m | 300PS・400N・m |
| 変速機 | CVT(スバルパフォーマンストランスミッション) | CVT(スポーツリニアトロニック) |
| FF・2WDの設定 | なし | なし |
出典はスバル公式の主要諸元とニュースリリースです。VBH型の詳しい値は「2025.10」版の諸元表に揃えています。
『じゃあ、GT-H EXでもSTI Sport R EXでも雪道は同じ?』と思いますよね。駆動の仕組みは同じです。
違うのは足回りの電子制御ダンパーの有無で、これはGT-H EXとSTI Sport R EXの違いで詳しく比べています。
GT-H EXとSTI Sport R EXで冬の乗り味は違う?
駆動の仕組みは同じでも、冬の乗り味には少し差があります。STI Sport R EXには、ZF製の電子制御ダンパーとドライブモードセレクトが付いているからです。
| 項目 | GT-H EX | STI Sport R EX |
|---|---|---|
| 最終価格(税込・公式) | 4,477,000円 | 5,027,000円 |
| 価格差 | 基準 | 550,000円高 |
| 駆動方式 | AWD(VTD-AWD) | AWD(VTD-AWD) |
| 足回り | 通常のダンパー | 電子制御ダンパー(ZF製) |
| 走りの切り替え | SI-DRIVE(I・S・S♯) | ドライブモードセレクト |
| WLTC燃費 | 10.8km/L | 10.7km/L |
荒れた冬の路面では、電子制御ダンパーでゴツゴツ感をやわらげられるのが利点です。ただ、雪道で前へ進む力そのものは、どちらのグレードも変わりません。
冬の安心感だけで選ぶなら、GT-H EXでも十分という考え方もあります。差額の使い道は、グレード比較で装備を見ながら決めてみてください。
VTD-AWDの駆動配分はどうなっている?
VTD-AWDは「不等&可変トルク配分電子制御AWD」の略です。名前のとおり、前後に同じ力を配るのではなく、状況に応じて配分を変える仕組みなんです。
普段は後ろ寄りに多めの力を配るのが基本で、一般に前45:後55とされます。後ろから押す感覚が強いので、乾いた道ではFR車に近い曲がり方をします。
滑りやすい路面では、タイヤの空転を見ながら前後の配分を電子制御で変えます。どちらかが滑っても、グリップしている側へ力を回して前へ進もうとするわけです。

細かい配分の数値はスバルが常に公表しているわけではありません。「後ろ寄りが基本で、滑ると自動で変わる」と覚えておけば十分です。
例えばこんな場面を想像してみてください。圧雪の上り坂で信号待ちから発進する時、FF車だと前輪が空転して進まないことがあります。
WRX S4なら4本のタイヤに力が分かれるので、1本あたりの空転が起きにくくなります。ここが四駆のいちばん分かりやすい強みです。
雪道で強いところ・弱いところを数字で見る
WRX S4の雪道性能は「AWDの強さ」と「低さ・太さの弱さ」の差し引きで決まります。数字を並べるとはっきりしますよ。
| 項目 | WRX S4の値(VBH型・公式諸元) | 雪道への影響 |
|---|---|---|
| 駆動方式 | 全車AWD(VTD-AWD) | 発進・登坂に強い |
| 最低地上高 | 135mm | 深雪・わだちで腹を擦りやすい |
| タイヤサイズ | 245/40R18 | 幅が広く雪に浮きやすい |
| 車両重量 | 1,600kg(GT-H EX)・1,610kg(STI Sport R EX) | 重さで接地はするが止まりにくい |
| 最小回転半径 | 5.6m | 狭い除雪路での切り返しは多め |
最低地上高135mmは、乗用車の中でも低めの数字です。新雪が15cm以上積もった道や、深いわだちでは車体の下が雪に当たります。
- 発進と上り坂で空転しにくい
- 曲がりながら加速する時に姿勢が乱れにくい
- アイサイトや横滑り防止の制御が全車に付く
- 最低地上高135mmで深雪に弱い
- 18インチの幅広タイヤは雪に浮きやすい
- 四駆でも止まる距離は2WDと大きく変わらない

ここが大事なところです。四駆が助けてくれるのは「進む」場面で、「止まる」場面ではありません。
ブレーキの効きはタイヤの性能でほぼ決まります。
X-MODEはある?悪路走破性はどれくらい?
『スバルの四駆ならX-MODEが付いてるよね?』と思う方もいるはずです。実は、WRX S4の装備一覧にX-MODEは見当たりません。
X-MODEは、フォレスターやクロストレックなどSUV系に付く悪路用の制御です。WRX S4はあくまで舗装路を速く走るセダンとして作られています。
その代わりに付いているのがSI-DRIVEやドライブモードセレクトです。GT-H EXはSI-DRIVE(I・S・S♯)、STI Sport R EXはドライブモードセレクトで走りの性格を切り替えます。
「四駆だから林道や雪の未除雪路も行ける」と思い込んで入ってしまうことです。最低地上高135mmでは、凹凸の大きい悪路で車体の下を傷めます。
悪路走破性で言うと、WRX S4は「雪の積もった舗装路」までが得意な範囲です。除雪されていない山道や轍の深い道は、SUVに任せる場面だと割り切りましょう。
雪道での走り方のモードについては、グレードごとの装備の違いもあわせて見ておくと、どちらのグレードが自分の冬道に合うか判断しやすくなります。
雪国で乗るならスタッドレスはどう選ぶ?
雪国で乗るなら、冬はスタッドレスタイヤが前提です。WRX S4の純正サイズは245/40R18で、全グレード共通です。
『このサイズのスタッドレス、高そう…』と感じますよね。実際、18インチで幅245mmのスタッドレスは、選べる銘柄が少なく価格も上がりがちです。
| 選び方 | タイヤサイズの例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 純正サイズのまま | 245/40R18 | 見た目と操縦性を変えたくない人 |
| インチダウン | 17インチ以下(適合確認が前提) | 雪の量が多く、細めのタイヤで雪をつかみたい人 |
| ホイールごと用意 | 冬用ホイール+スタッドレス | 毎年の組み替え工賃を減らしたい人 |
インチダウンできるかどうかは、ブレーキとの干渉で決まります。タイヤ店で「VBH型の何インチまで入るか」を車検証を見せて確かめるのが確実です。

スタッドレスはいつ替えるべき?
スタッドレスは、溝が残っていても冬用として使えなくなることがあります。一般に、溝の中にある「プラットホーム」という目印が出たら、冬用としての寿命とされています。
『まだ溝があるから大丈夫!』と思っていても、ゴムが硬くなると雪の上で止まりにくくなります。製造から年数がたったタイヤは、店で硬さを測ってもらうと安心です。
- 車検証で型式(5BA-VBH)を確かめる
- インチダウンする場合はブレーキに当たらないか確認する
- ナットやセンサーの互換性を確認する
- タイヤチェーンが使えるサイズかを調べておく
価格は時期と銘柄で大きく変わります。複数の店で見積もりを取って比べてみてください。
タイヤ全般の費用はWRX S4の価格と乗り出し総額の維持費の考え方とあわせて見ておくと安心です。
タイヤチェーンは使える?
雪国で意外と見落としがちなのがチェーンです。大雪の時は、スタッドレスを履いていてもチェーンを求められる「チェーン規制」の区間があります。
WRX S4は245/40R18と扁平なタイヤで、タイヤとボディのすき間もそれほど広くありません。金属の亀甲型より、薄手の非金属チェーンや布製のカバーを選ぶ人が多いです。
『チェーンなんて使わないでしょ』と思いがちですが、峠越えの多い地域では1セット積んでおくと安心です。買う前に、メーカーの適合表で245/40R18に対応しているかを確かめておきましょう。
雪国で乗る時に気をつけたいこと
雪国の普段使いでは、走り以外にも気をつけたい点がいくつかあります。数字と一緒に見ておきますね。
| 項目 | WRX S4の値(公式諸元) | 雪国での注意 |
|---|---|---|
| 燃料 | ハイオク指定 | 暖機やアイドリングが増えると燃料代がかさむ |
| 燃料タンク | 63L | 大雪の立ち往生に備えて早めに給油する |
| WLTC燃費 | GT-H EX 10.8km/L・STI Sport R EX系 10.7km/L | 冬はカタログ値より下がりやすい |
| 最低地上高 | 135mm | 除雪後の雪の塊や、わだちに注意 |
もう一つ大事なのが、融雪剤によるサビです。冬のあとは下回りを洗っておくと、長く乗る時の安心につながります。
中古で雪国の個体を選ぶなら、下回りのサビの具合を販売店に見せてもらうのがおすすめです。年式が新しくても、使われ方で差が出るところなんです。
雪道の走り方と「雪ドリ」の考え方
WRX S4は四駆なので、雪道でも普通に加速できてしまいます。実はこれが落とし穴で、スピードが出たまま止まれなくなることがあるんです。
- 発進はアクセルをじわっと踏む
- カーブの手前で十分に減速しておく
- 曲がっている最中は急なハンドル操作をしない
- 車間距離は乾いた道の倍以上を取る
『雪の上でドリフトしてみたい』という声もよく聞きます。後ろ寄りの駆動配分なので、スライドさせやすいのは確かです。
ただ、公道でそれをやるのは危険ですし、周りの車も巻き込みます。試したいなら、雪上の走行会やドライビングスクールのような閉鎖された場所を選びましょう。
例えば友人とこんな会話になったとします。
「S4なら雪道もガンガン行けるでしょ?」
「進むのは得意だけど、止まるのはタイヤ次第なんだよ」
この感覚を持っているだけで、冬の事故はかなり減らせます。
もう一つ、アイサイトのカメラは雪や汚れでフロントガラスが曇ると一時的に止まることがあります。出発前にガラスの雪をしっかり落としておきましょう!
よくある質問
WRX S4にFF(前輪駆動)のグレードはありますか?
ありません。2代目VBH型も初代VAG型も全車AWDです。中古で探す場合も駆動方式で迷う必要はありません。
WRX S4は雪国でも普段使いできますか?
スタッドレスタイヤを履けば、除雪された道の普段使いは十分こなせます。ただし最低地上高135mmなので、深い新雪や未除雪路は避けたほうが無難です。
X-MODEは付いていますか?
WRX S4の装備一覧にX-MODEはありません。X-MODEはフォレスターなどSUV系の装備です。気になる場合は車両の取扱説明書で確かめてください。
スタッドレスは純正と同じ245/40R18で買うべきですか?
純正サイズなら確実に装着できます。インチダウンも選択肢ですが、ブレーキとの干渉があるのでタイヤ店で適合を確かめてから選びましょう。
新車で雪国仕様にして注文できますか?
2026年5月18日で受注が終わっているため、新規の注文はできません。新車は販売店の在庫車のみなので、在庫車か中古車にスタッドレスを用意する形になります。
まとめ
- WRX S4は全車AWD(VTD-AWD)で、FFや2WDはない
- 駆動配分は後ろ寄りが基本で、滑ると自動で前後の配分が変わる
- 弱点は最低地上高135mmと245/40R18の幅広タイヤ
- X-MODEはなく、得意なのは雪の積もった舗装路まで
- 雪国ではスタッドレス必須、インチダウンは適合確認が前提
価格や値引きの状況は、トップのWRX S4の値引き相場と交渉の順番でまとめています。冬の準備とあわせて、総額の見通しも立てておきましょう。





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