WRX S4のアイサイトXとは|3眼化した年式とできること

夕暮れの高速道路を走るスポーツセダン

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『WRX S4のアイサイトXって、どのグレードに付いているの?』と気になっている方は多いですよね。中古車を見ていると、同じVBH型でも付いている車と付いていない車があって迷いやすいところです。

結論から言うと、アイサイトは全車標準で、アイサイトXは名前に「EX」が付くグレードに標準です。さらに2023年10月の改良でカメラが3つ(3眼)になり、見える範囲が広がりました。

ここでは、年式とグレードごとの違いと、アイサイトXでできることをお伝えします。

目次

WRX S4のアイサイトとアイサイトXは何が違う?

先に結論

アイサイトはぶつからないための基本の運転支援で、VBH型は全車に付いています。アイサイトXはそこに高精度の地図を組み合わせ、高速道路での運転をさらに楽にする上位の機能です。

アイサイトは、前を見るカメラで車や人を見つけて、ブレーキやハンドル操作を手伝ってくれる仕組みです。追従クルーズや車線の中央を保つ支援なども、ここに含まれます。

アイサイトXは、これに3D高精度地図と衛星からの位置情報を組み合わせたものです。道路の形を先に知っているので、カーブの手前で速度を落とすような支援ができるんです。

項目アイサイトアイサイトX
付いているグレードVBH型の全車EX系(GT-H EX、STI Sport R EX系)
衝突を防ぐ支援ありあり
追従クルーズ・車線中央の支援ありあり
渋滞時ハンズオフアシストなしあり
アクティブレーンチェンジアシストなしあり
カーブ前・料金所前の速度制御なしあり
ドライバー異常時対応システムなしあり

『アイサイトXって、自動運転なの?』と思う方もいるかもしれません。あくまで運転を手伝う機能なので、運転の責任はドライバーにあります。

アイサイトとアイサイトXでできることの違いの図解

アイサイトXが付いているのはどのグレード・年式?

ここが中古選びで一番大事なところです。VBH型は2021年11月25日の発表時、EXの付かないグレードもありました。

期間グレードアイサイトXカメラ
2021年11月〜2023年10月GT-H、STI Sport Rなし3眼化の前
2021年11月〜2023年10月GT-H EX、STI Sport R EXあり3眼化の前
2023年10月〜GT-H EX、STI Sport R EXあり3眼(広角単眼カメラ追加)
2024年12月〜STI Sport R-Black Limitedあり3眼
2026年1月〜STI Sport R-Black Limited Ⅱあり3眼
2026年4月発表WRX STI Sport♯(6MT・600台限定)なし公式で要確認

2023年10月25日の一部改良で、GT-H・STI Sport R(EXなし)はカタログから外れました。それ以降の新車は、カタロググレードならアイサイトX付きということになります。

一方で、6速MTの限定車WRX STI Sport♯はアイサイトXが付いていません。『MTでもアイサイトX付きがいい』という方は気をつけてくださいね。

中古でアイサイトXの有無を見分ける
  • グレード名に「EX」が付いているか
  • 12.3インチのフル液晶メーターと11.6インチのセンターディスプレイがあるか
  • 登録年月が2023年10月以降か(3眼かどうかの目安)
  • 販売店の装備表や車両の記録で確かめられるか

EX系は、アイサイトXと一緒に11.6インチのセンターディスプレイと12.3インチのフル液晶メーターも標準です。内装を見るだけでも、ある程度の見分けは付きますよ。

年式ごとの改良の流れはWRX S4のアプライドと年次改良の違いにまとめています。

2023年10月の3眼化で何が変わった?

『2眼と3眼で、そんなに違うの?』と思いますよね。2023年10月の改良では、これまでのステレオカメラに広角の単眼カメラが加わりました。

広角カメラが加わると、前の左右を広く見られるようになります。交差点で横から来る自転車や歩行者など、見つけたい相手の幅が広がったわけです。

2023年10月の3眼化で見える範囲が広がるイメージの図解
3眼化(2023年10月〜)の良いところ
  • 前の左右を広く見られる
  • 交差点での見つけやすさが増す
  • 同じ時期にハーマンカードンがSTI Sport R EXに標準化
選ぶ時の気になるところ
  • 年式が新しいぶん、中古の値段は高めになりやすい
  • 3眼化前の年式と見た目では区別しにくい
  • フロントガラス交換時の調整が増える

フロントガラスまわりにはカメラが付いているので、ガラス交換やドライブレコーダーの取り付けには気をつけたいところです。カメラの視界をふさぐ位置に物を付けると、支援がうまく働かないことがあります。

『ドラレコを付けたいけど、どこに付ければいい?』という時は、カメラの視界にかからない位置を販売店に相談してみてください。後付け品でアイサイトの働きを悪くしてしまうのは、もったいないですよね。

2024年12月改良のドライバーモニタリング連携とは?

2024年12月12日の一部改良では、ドライバーモニタリングシステムとドライバー異常時対応システムの連携が強くなりました。わき見や居眠りにも対応するようになったのがポイントです。

ドライバーモニタリングシステムは、運転席の前からドライバーの顔の向きや目の様子を見ています。『もし運転中に意識を失ったら?』という不安に対して、車が異常に気づいて止まるよう手伝ってくれる仕組みです。

補足

ドライバー異常時対応システムはアイサイトXの機能です。この機能を重視するなら、EX系で、できれば2024年12月以降の年式を選ぶと安心です。

アイサイトXでできることを場面で見る

実際にどんな場面で働くのか、高速道路を例に見てみましょう。

高速道路でのアイサイトXの流れ
  1. 追従クルーズと車線中央の支援をオンにする
  2. 渋滞で速度が落ちると、条件がそろえばハンズオフで走れる
  3. ウインカー操作で、車線変更をアシストしてくれる
  4. カーブや料金所の手前で速度を落としてくれる

例えばこんな場面です。

「帰省の渋滞、運転が楽だったね」
「ハンドルから手を離せる時間があるだけで違うよ」

長距離をよく走る方ほど、アイサイトXのありがたみを感じやすいはずです。

補足

ハンズオフや車線変更の支援は、地図データのある道路で、天候などの条件がそろった時だけ働きます。使える道路や条件は、車の取扱説明書で確かめておきましょう。

アイサイトの設定は自分好みに変えられる?

追従クルーズの車間距離や、警告音の出方などは、ディスプレイの設定で好みに合わせられます。『警告音がうるさい』と感じたら、切ってしまう前に、まず設定で調整できないか見てみてください。

設定できる項目は年式で違う場合があるので、取扱説明書の該当ページを一度読んでおくと安心です。

初代VAG型のアイサイトとはどう違う?

『安い初代VAG型でもアイサイトは付いてる?』という方もいるはずです。結論から言うと、VAG型にもアイサイトは標準ですが、アイサイトXはありません。

項目初代VAG型2代目VBH型
販売期間2014年8月〜2021年1月2021年11月〜2026年5月18日受注終了
エンジン2.0L直噴ターボ FA20(300PS)2.4L直噴ターボ FA24(275PS)
アイサイト標準標準(2023年10月から3眼)
主な改良2017年8月にアイサイト・ツーリングアシストEX系にアイサイトX
アイサイトXなしEX系に標準

VAG型の中では、2017年8月7日の大幅改良が前期と後期の境目とされています。高速道路での支援を重視するなら、後期のツーリングアシスト付きを選ぶのが一つの目安です。

ただ、運転支援の中身はVBH型のEX系のほうが一段進んでいます。歴代の違いはWRX S4の歴代(VAG型・VBH型)の違いで詳しく比べています。

アイサイトXのために上のグレードを選ぶべき?

最終のカタロググレードはどちらもEXなので、いまの在庫車ならアイサイトXの有無で迷うことはありません。迷うのは中古車を選ぶ時ですね。

選び方価格の目安アイサイトX
在庫車 GT-H EX4,477,000円(最終価格・税込)あり
在庫車 STI Sport R EX5,027,000円(最終価格・税込)あり
中古 GT-H/STI Sport R(2023年10月まで)年式と状態で変わるなし
中古 EX系(3眼化前)年式と状態で変わるあり

VBH型は2026年5月18日で受注が終わり、新車は販売店の在庫対応のみです。高速道路をよく使うなら、中古でもEX系を選ぶのがおすすめです。

ただ、高速はたまにしか走らず、街乗りが中心なら、EXなしの中古で予算を抑えるのも一つの手です。アイサイト自体は全車に付いているので、ぶつからないための支援はちゃんと受けられます。

『家族の運転も心配だから、支援は多いほうがいい』という方は、少し予算を足してでもEX系を選んでおくと後悔しにくいはずです。

STI Sport R EX系では、ドライブモードセレクトで走りの性格も切り替えられます。モードの違いはWRX S4のドライブモードセレクトとSI-DRIVEで詳しく書いています。

気をつけたいこと

アイサイトは、天候や道路の状況によって働かないことがあります。雨や雪、逆光の強い日などは、機能に頼りすぎず、いつもどおり周りを見て運転しましょう。

内装や装備を全体で比べたい方は、ピラー記事のWRX S4の内装をグレード別に解説もあわせて読んでみてください。在庫車や中古の値段の目安はWRX S4の値引き相場と交渉の順番でまとめています。

よくある質問

WRX S4は全車アイサイトXが付いていますか?

アイサイトは全車標準ですが、アイサイトXはEX系(GT-H EX、STI Sport R EX系)に標準です。2023年10月まであったGT-H・STI Sport R(EXなし)と、6MTのWRX STI Sport♯には付いていません。

アイサイトが3眼になったのはいつからですか?

2023年10月25日の一部改良からです。ステレオカメラに広角の単眼カメラが加わり、前の左右を広く見られるようになりました。

後からアイサイトXを付けることはできますか?

アイサイトXはメーカーで組み込まれる装備なので、後付けは現実的ではないと考えておきましょう。欲しい場合は最初からEX系を選ぶのが確実です。

初代VAG型にもアイサイトはありますか?

初代VAG型にもアイサイトは標準です。2017年8月の大幅改良でアイサイト・ツーリングアシストになりましたが、アイサイトXはありません。

フロントガラスを交換するとアイサイトはどうなりますか?

カメラの調整が必要になります。交換はアイサイトの調整に対応している工場や販売店に相談しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • アイサイトはVBH型の全車標準、アイサイトXはEX系に標準
  • 2023年10月まであったGT-H・STI Sport R(EXなし)と、6MTのWRX STI Sport♯はアイサイトXなし
  • 2023年10月25日の改良でカメラが3眼になり、前の左右を広く見られるようになった
  • 2024年12月の改良でドライバーモニタリングとの連携が強くなった
  • 中古で選ぶならグレード名の「EX」と登録年月で見分ける
WRX S4買いたいドットコム

WRX S4買いたいドットコム 編集部

WRX S4の価格・グレード・維持費・リセールを、メーカー公式の数値をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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