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『WRX S4のドライブモードって、結局どれを選べばいいの?』と迷っている方も多いはずです。モードの名前がたくさんあって、何が変わるのか分かりにくいですよね。
結論から言うと、GT-H EXはエンジンの反応を変える「SI-DRIVE」、STI Sport R EX系はそこに足まわりやハンドルまで切り替える「ドライブモードセレクト」を持っています。乗り心地まで変えたいなら、選ぶのはSTI Sport R EX系です。
ここでは、モードごとに何が変わるのかと、日常でどう使い分けるかをお伝えします。
WRX S4のドライブモードはグレードでどう違う?
電子制御ダンパー(ZF製)とドライブモードセレクトは、STI Sport R EX系だけの装備です。GT-H EXはSI-DRIVE(I/S/S♯)で、エンジンと変速の反応を切り替えます。
まずはグレードごとの違いを表で見てみましょう。価格はスバル公式サイトの最終価格(税込)です。
| グレード | 最終価格(税込) | モード切り替え | 足まわり | WLTC燃費 |
|---|---|---|---|---|
| GT-H EX | 4,477,000円 | SI-DRIVE(I/S/S♯) | 通常のダンパー | 10.8km/L |
| STI Sport R EX | 5,027,000円 | ドライブモードセレクト | 電子制御ダンパー(ZF製) | 10.7km/L |
| STI Sport R-Black Limited | 5,302,000円 | ドライブモードセレクト | 電子制御ダンパー(ZF製) | 10.7km/L |
| STI Sport R-Black Limited Ⅱ | 5,302,000円 | ドライブモードセレクト | 電子制御ダンパー(ZF製) | 10.7km/L |
GT-H EXとSTI Sport R EXの差は550,000円です。この差の中には本革シートやハーマンカードンなども入っていますが、走りの面で一番大きいのが電子制御ダンパーとドライブモードセレクトなんです。
なお、現行のVBH型は2026年5月18日で受注が終わり、新車は販売店の在庫対応のみです。どのグレードを選ぶかは、在庫車や中古車の中から探すことになります。

SI-DRIVE(I/S/S♯)では何が変わる?
GT-H EXのSI-DRIVEは、アクセルを踏んだ時のエンジンの反応と変速の仕方を3段階で切り替えます。全車2.4L直噴ターボ(275PS・375N・m)という同じエンジンでも、モードで性格がかなり変わるんです。
| モード | 向いている場面 | 走りの印象 |
|---|---|---|
| I(インテリジェント) | 街乗り・渋滞・長距離の高速 | 穏やかで燃費寄り |
| S(スポーツ) | 山道・合流・追い越し | 反応が素早くなる |
| S♯(スポーツシャープ) | サーキットや走りを楽しむ時 | 一番鋭い反応 |
公式のWLTC燃費(GT-H EX 10.8km/L)は「I」で測った値です。普段はIで走り、合流や追い越しの時だけSにする、という使い方が一般的ですね。
『S♯にしたら速くなる?』と思うかもしれません。エンジンの最高出力そのものは変わらず、アクセルへの反応と変速の仕方が変わるイメージです。
S♯は加速の反応が鋭いぶん、ハイオクの減りも早くなりがちです。燃費の実際はWRX S4の実燃費で詳しく見ています。
ドライブモードセレクトの各モードと電子制御ダンパーの効き方
STI Sport R EX系のドライブモードセレクトは、Comfort・Normal・Sport・Sport+・Individualの5つです。エンジンの反応に加えて、足まわりの硬さやハンドルの重さまでまとめて切り替えるのが特徴です。
| モード | 足まわりの印象 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Comfort | やわらかめで突き上げが少ない | 家族を乗せた時・荒れた道 |
| Normal | バランス型 | ふだんの街乗り |
| Sport | 引き締まって揺れが少ない | ワインディング・高速の車線変更 |
| Sport+ | 一番引き締まり、反応も鋭い | 走りを楽しみたい時 |
| Individual | 項目ごとに自分で組み合わせ | 好みが決まっている人 |
ここが大事なところです。
電子制御ダンパーは、路面や走り方に合わせて減衰力を細かく変えてくれます。モードを変えると、その制御の「さじ加減」が変わるイメージです。
例えばこんな場面です。
「後ろの席、ちょっと揺れるね」
「じゃあComfortにするね」
ボタン一つで同乗者の乗り心地に合わせられるのは、家族で乗る人にはうれしいポイントですよね。
- 1台で乗り心地と走りを切り替えられる
- 同乗者がいる時にComfortで揺れを抑えられる
- 高速の車線変更でSportにすると安定感が増す
- STI Sport R EX系にしか付かない(GT-H EXとは550,000円差)
- 社外の車高調に替えると、この制御は使えなくなる
- 年数がたった時の修理費が通常のダンパーより高くなりやすい
車高調などのチューニングを考えている方は、電子制御ダンパーを外すことになる点に気をつけましょう。詳しくはWRX S4のマフラー・ECU・車高調で書いています。
モード切り替えのやり方と「裏モード」の話
『モード切り替えはどこでやるの?』という方もいますよね。ドライブモードセレクトは、ステアリングまわりのスイッチやセンターディスプレイから操作します。
- エンジンをかけ、停車中に操作する場所を確かめておく
- ステアリングのスイッチで、よく使うモードを切り替えてみる
- Individualはセンターディスプレイの設定画面で項目を選ぶ
- 細かな操作手順は車に付いている取扱説明書で確かめる
Individualで選べる項目や、エンジンを切った後にどのモードで始まるかは、年式によって違う場合があります。取扱説明書を一度見ておくと迷わずに済みますよ。
「裏モード」とは何のこと?
ネットでは「WRX S4の裏モード」という言葉を見かけることがあります。これは取扱説明書に大きく書かれていない操作や設定を、通称でこう呼んでいるものです。
取扱説明書にない操作で、安全装備や制御を切る方法を試すのはおすすめしません。特にアイサイトや車両の安定制御に関わる設定は、意味を理解したうえで、決められた手順の中だけで使いましょう。
アイサイトの設定や、Individualとの関係はWRX S4のアイサイトとアイサイトXで触れています。
どのモードをいつ使う?日常での使い分け
『結局、ふだんはどれにしておけばいい?』という疑問に答えると、多くの場面はNormal、迷ったらComfortで十分です。Sport系は「ここぞ」という時だけで大丈夫です。

- 通勤・買い物の街乗り:Normal(GT-H EXならI)
- 家族を乗せた遠出・荒れた道:Comfort(GT-H EXならI)
- 高速の合流・追い越し:Sport(GT-H EXならS)
- 山道を気持ちよく走る:Sport+(GT-H EXならS♯)
- 雨や雪の日:Comfortで穏やかに(AWDの安心感はそのまま)
WRX S4は全車AWD(VTD-AWD)です。
モードを変えても4輪で走るのは同じなので、雨の日にComfortを選んでも心配はいりません。駆動の仕組みはWRX S4のAWD(VTD-AWD)で解説しています。
ドライブモードのために上のグレードを選ぶべき?
実は、ここが一番悩ましいところです。乗り心地を場面で変えたい人には、550,000円の差に見合う装備だと感じる人が多いです。
一方で、ひとりで乗ることが多く、走りもIとSで十分という人なら、GT-H EXでも不満は出にくいはずです。グレードの違いを全体で比べたい方はWRX S4のGT-H EXとSTI Sport R EXの違いもあわせて読んでみてください。
中古でドライブモード付きを見分けるには
中古車の情報では、グレード名が省略されていることもあります。『STI Sportって書いてあるけど、EXかどうか分からない』という時は、次の点を見てみてください。
- グレード名が「STI Sport R EX」か「R-Black Limited」系か
- 本革シートまたはRECAROシートか
- STIエンブレムが付いているか
- 販売店の装備表に電子制御ダンパーの記載があるか
2023年10月まではEXの付かない「STI Sport R」もありました。購入前に、グレード名を車両の記録で確かめておくと安心です。
内装から見たドライブモードの使い勝手
ドライブモードセレクトは、12.3インチのフル液晶メーターや11.6インチのセンターディスプレイとも連動します。EX系は両方とも標準なので、いまどのモードかが一目で分かるんです。
| 表示・操作 | GT-H EX | STI Sport R EX系 |
|---|---|---|
| 12.3インチフル液晶メーター | 標準 | 標準 |
| 11.6インチセンターディスプレイ | 標準 | 標準 |
| モード切り替え | SI-DRIVE | ドライブモードセレクト |
| シート | トリコット/ファブリック | 本革(R-Black LimitedはRECARO) |
メーターやシートを含めた室内の違いは、ピラー記事のWRX S4の内装をグレード別に解説で詳しく比べています。
在庫車や中古でSTI Sport R EX系を探す時は、車両の値段を抑えることも大事です。値引きの目安はWRX S4の値引き相場と交渉の順番を参考にしてみてください。
よくある質問
GT-H EXにドライブモードセレクトはありますか?
ありません。GT-H EXはSI-DRIVE(I/S/S♯)で、エンジンと変速の反応を切り替えます。足まわりまで切り替えるドライブモードセレクトはSTI Sport R EX系の装備です。
燃費が一番いいのはどのモードですか?
公式のWLTC燃費(GT-H EX 10.8km/L、STI Sport R EX系 10.7km/L)は「I」で測った値です。ふだんはI、またはNormalやComfortで穏やかに走ると燃費を保ちやすいです。
Sport+にすると馬力は上がりますか?
エンジンの最高出力(275PS)そのものが上がるわけではありません。アクセルへの反応や変速、足まわりの硬さが走り向けに変わるイメージです。
「裏モード」は使っても大丈夫ですか?
取扱説明書にない操作で安全装備や制御を切ることはおすすめしません。決められた手順の範囲で、Individualなどの正式な設定を使いましょう。
車高調に替えるとドライブモードはどうなりますか?
電子制御ダンパーを外すと、足まわりの切り替えは使えなくなります。エンジンなどほかの項目の扱いは製品や施工方法によるので、取り付け前に確認しておきましょう。
まとめ
- GT-H EXはSI-DRIVE(I/S/S♯)でエンジンと変速の反応を切り替える
- STI Sport R EX系はドライブモードセレクト5モードで足まわりやハンドルまで変わる
- 電子制御ダンパー(ZF製)はSTI Sport R EX系だけ、GT-H EXとの差は550,000円
- ふだんはNormalかComfort、合流や山道でSport系を使うのが基本
- 「裏モード」で安全装備を切る操作はおすすめしない





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